海・山・平野の恵みが交わる宮城は、食の特産も工芸の特産も層が厚いのが魅力。とはいえ、初めてだと「何を選べばいい? どこで買える?」と迷いがちです。本記事は宮城県の特産品(特産物)を、定番・旬・買える場所・体験情報まで一気通貫で案内。地元視点のコツや価格感も添え、旅前の下調べから当日の動線設計まで“迷わない選び方”をサポートします。公的・公式情報を根拠に、最新事情は各公式で確認できるよう導線も用意しました。
目次
まず押さえる「宮城県の特産品」早見表(食・工芸・旬カレンダー)
海の幸の定番
- 牡蠣(松島・三陸):寒さとともに旨みが増す冬が旬(概ね10月下旬~3月)。養殖の歴史と技術に支えられた濃厚な味わい。
- 金華サバ(石巻):金華山沖の豊かな漁場が育むブランド鯖。脂乗りと鮮度の良さが魅力。
- みやぎサーモン(養殖ギンザケ):宮城は養殖ギンザケの本場。3~7月ごろが旬の目安で、刺身品質の高鮮度ブランド。
山・平野の恵み
- 仙台牛:日本食肉格付協会のA5等級限定のみが名乗れるトップブランド。生産者の技術と飼料環境が支える。
- 仙台いちご:「もういっこ」「にこにこベリー」など。1~4月が最盛期でスイーツにも最適。
郷土料理
- はらこ飯(県南・亘理など):9月初旬~12月初旬がシーズン。秋鮭とイクラの豪快な丼。
- 白石うーめん:油を使わない短い麺。歴史ある白石の名物。
- ずんだ餅:枝豆餡の代表格。香り高く素朴な甘み。
工芸品
- 鳴子系こけし/仙台箪笥/玉虫塗/雄勝硯/白石和紙/堤焼/岩出山しの竹細工/切込焼 ほか。見学・体験可の工房も点在。
【写真はイメージです】

旬カレンダー(抜粋・目安)
| 品目 | 冬 | 春 | 夏 | 秋 |
|---|---|---|---|---|
| 牡蠣(真牡蠣) | ◎(10–3月) | ○ | △ | ○(~10月下旬) |
| みやぎサーモン(ギンザケ) | – | ◎(3–5月) | ○(~7月) | – |
| 仙台いちご | ◎(1–3月) | ◎(~4月) | – | – |
| はらこ飯 | – | – | – | ◎(9–12月) |
※年・海況により前後。最新は各公式の案内を確認してください。
【定番】観光で外せない“食”10選(人気データの裏付け付き)
- 牛タン:炭火焼は仙台観光の顔。駅周辺に専門店多数。
- ずんだ餅:枝豆の香りと甘み。土産スイーツ展開も豊富。
- 笹かま:老舗の味。焼き体験ができる店舗も。
- 仙台牛:日本食肉格付協会の枝肉格付でA5またはB5**のうち、肉質等級5かつBMS8以上のみが名乗れるトップブランド。
- 牡蠣:松島・三陸の冬味覚、“かき小屋”は予約推奨。
- はらこ飯:秋限定の郷土丼。県南の名店巡りが楽しい。
- 金華サバ:刺身・〆鯖・缶詰など多彩。ブランド背景も注目。
- フカヒレ:気仙沼の代名詞。姿煮やスープで贅沢に。
- 白石うーめん:やさしい喉越し。温・冷どちらでも。
- 気仙沼ホルモン:味噌ニンニク味×千切りキャベツの“通”の食べ方。
※代表エリア・時期・価格目安は店頭・公式で要確認(仕入・季節で変動)。
【季節で選ぶ】春夏秋冬の“旬”ガイド
- 春:仙台いちご(1–4月最盛期)や山菜。品種食べ比べも楽しい。
- 夏:みやぎサーモン(ギンザケ)は3–7月が目安。カルパッチョやムニエルで。
- 秋:はらこ飯・戻り鰹・新米の季節。沿岸や県南の名店巡りを。
- 冬:牡蠣・セリ鍋が主役。松島周辺の“かき小屋”は予約推奨。
“どこで買える/食べられる?”完全導線(現地・EC・百貨店・ふるさと納税)
現地(駅・市場・老舗)
- 仙台朝市(仙台駅徒歩約5分):旬の青果・鮮魚・総菜が集積。午前中が狙い目。
- 沿岸部の市場(塩竈・気仙沼 ほか):刺身・丼の“市場めし”を現地価格で。
【写真はイメージです】
-13.png)
オンライン(公的EC)
- 宮城県物産振興協会 公式EC:牛タン・笹かま・ずんだ等の定番土産が一括で購入可能。
- 県産品サイト「宮城旬鮮探訪」:カテゴリ別に県産品を整理。特集記事から選びやすい。
百貨店・駅土産
藤崎(仙台)や仙台駅ナカは土産の品揃えと利便性が高い。冷蔵品は保冷バッグ推奨。
購入導線 比較表(目安)
| 観点 | 現地(市場/店) | 公式EC | 百貨店/駅 |
|---|---|---|---|
| 品揃え | 地場の旬・限定が強い | 通年の定番中心 | 人気土産が広く揃う |
| 価格 | 産直的で割安も | 送料別が多い | 相場通り |
| 日持ち | 生鮮は短い | 加工品中心で長い | 常温/冷蔵が選べる |
| 限定性 | 多い(季節/店舗) | 企画限定あり | 催事・期間限定あり |
| 決済 | 現金/QR等 | 各種オンライン決済 | 現金/カード/交通系 |
※在庫・企画は時期で変動。最新は各公式を確認してください。
地元が薦める“通好み”&“コスパ良し”特産
- 地酒×仙台味噌:燗酒に味噌のコクが好相性。味噌漬・酒肴系は土産にも。
- 市場めし:塩竈・気仙沼で刺身・丼・フライ。B級の石巻焼きそばや金華かつおも要チェック。
- 缶詰・加工:石巻のサバ・サンマ・鯨など三陸の魚を使った缶詰は持ち帰りやすくコスパ良好。
本場で体験する(工房/ワークショップ/いちご狩り)
- 工芸体験:鳴子系こけし/仙台箪笥/玉虫塗/雄勝硯など、伝統に触れる見学・体験の受け入れ先が点在(要事前確認)。
- 食の体験:いちご狩り(冬~春)、笹かま焼き体験など家族で楽しめるプログラムも。

【写真はイメージです】
-15.png)
【写真はイメージです】
“用途別”おすすめ(手土産/ギフト/自宅用・予算別)
- 手土産〈~2,000円台〉:笹かま詰め合わせ、ずんだ菓子、金華サバ加工品など常温・日持ち重視。
- 冷蔵/冷凍の持ち帰り術:要冷蔵の牛タン・生菓子は保冷バッグ+保冷剤が安心。重たいものは公式ECやふるさと納税活用も手。
32選リスト(食24+工芸8)
食(24)
- 牛タン
- ずんだ餅
- 笹かま
- 仙台牛
- 牡蠣
- はらこ飯
- 金華サバ
- フカヒレ
- 白石うーめん
- 気仙沼ホルモン
- みやぎサーモン(ギンザケ)
- 仙台いちご
- セリ鍋
- 仙台味噌
- 石巻焼きそば
- ホヤ
- ずんだスイーツ
- 山菜(ミズ・ワラビ)
- 新米(ひとめぼれ等)
- 戻り鰹(金華かつお)
- ナメタガレイの煮付け
- はっと汁
- 仙台長なす
- 金華サバ加工品
工芸(8)
- 鳴子系こけし
- 仙台箪笥
- 玉虫塗
- 雄勝硯
- 白石和紙
- 堤焼
- 岩出山しの竹細工
- 切込焼
まとめ
宮城県の特産品(特産物)は、冬の牡蠣・秋のはらこ飯・春のいちご、通年の牛タンや仙台牛に、工芸の“深さ”まで併走するのが強み。旅の目的が食の旬でも工芸体験でも、仙台駅~朝市~沿岸の導線で効率良く回遊できます。さらに、現地で重いものは公式ECや県産品サイトでフォローするのが賢い選択。最新の販売・開催情報は各公式で要確認しつつ、宮城の“今”を、五感で楽しんでください。
-3.png)
コメント