【Voice Sendai編集部】仙台の青葉区・吉成台エリアに、就労支援とおいしいスイーツをかけ合わせた注目スポットが生まれます。
「仙台自立の家」が2025年9月19日を目標日に、吉成台二丁目12-24の現施設で菓子製造業・飲食店営業の体制を整え、焼き菓子工房とカフェ機能を強化してオープンを予定しています（編集部独自情報・時期や内容は変更となる可能性があります）。水耕野菜と手づくりクッキーで知られる地域密着の福祉施設が、どんな一歩を踏み出すのか。ひと足早くご紹介します。
1. 仙台自立の家の基本情報
| 店名 | 仙台自立の家（せんだい じりつのいえ） |
|---|---|
| オープン予定日 | 2025年9月19日予定（菓子製造業・飲食店営業の新体制スタート計画／変更となる可能性あり） |
| 業態 | 菓子製造業・飲食店営業／就労継続支援B型事業所 |
| 住所 | 宮城県仙台市青葉区吉成台二丁目12-24 |
| 最寄り | 仙台市営バス「国見ケ丘一丁目北」バス停から徒歩約5分 |
| 駐車場 | 敷地内に来客用駐車スペースあり（台数など詳細は要確認） |
オープン時期や営業内容は変更となる場合があります。確実な情報は、事前に公式サイトや電話でご確認ください。
仙台自立の家は、社会福祉法人「仙台市肢体不自由児者父母の会」が運営する就労継続支援B型事業所です。障がいのある人たちが、クッキーやパウンドケーキ、水耕野菜、手工芸品などの製造・販売を通じて働く力を育む場として、1998年の開所以来、青葉区吉成台で活動を続けてきました。
今回の菓子製造業・飲食店営業のオープン情報は、既存の福祉施設としての機能に加え、地域の人も立ち寄りやすいショップ＆カフェとしての役割を強める動きと考えられます。就労支援と“まちのおやつ屋さん”という二つの顔を持つ、ユニークな存在になりそうです。
2. 店舗の特徴・メニュー
こだわり素材で作る、やさしい焼き菓子
仙台自立の家の看板商品は、北海道産バターを100％使用したクッキー各種と、しっとりとしたパウンドケーキやカステラなどの焼き菓子。素材や製法にこだわり、シンプルだけれど飽きのこない“日常のおやつ”に仕上げているのが特徴です。
クッキーは、プレーン・ショコラ・マーブル・紫いもマーブル・ごま・オレンジ・シナモン（秋冬限定）・ジンジャー（秋冬限定）・しお・チョコチップなど、バリエーション豊富。どれも35g入り・賞味期限40日前後で、みやぎセルプ協働受注センターのオンライン情報では、1袋税込250円といった価格帯の商品が紹介されています（今後変更の可能性あり）。
スペイン生まれの「ポルボローネ」も人気
中でもファンが多いのが、スペイン・アンダルシア地方発祥の焼き菓子「ポルボローネ」。口に入れるとほろほろとほどける独特の食感で、「願い事が叶うお菓子」とも呼ばれているそう。チョコ味もあり、季節によっては粉糖の関係で製造をお休みする繊細なお菓子です。
水耕野菜と手工芸品もチェック
敷地内ビニールハウスで育てた葉物中心の水耕野菜も、仙台自立の家の重要な“看板商品”。施設での直売のほか、ヨークベニマル中山店・吉成店や、市役所・区役所、市民センターなどでの移動販売・出張販売も行われています。
また、さをり織りの布製品やバッグ、ビーズアクセサリー、一筆箋などの紙製品といった手工芸品も人気。口コミによると、米袋を再利用したトートバッグなど、エコで遊び心のあるアイテムも並ぶようです。
飲食店営業でどんなメニューが出てくる？
食べログ情報では、これまでもテイクアウトを中心に、焼き菓子の量り売りやギフト用詰め合わせ、季節イベント（バレンタインやひなまつりなど）への注文販売に対応してきた仙台自立の家。
今回の飲食店営業許可によって、店内で焼き菓子と一緒に楽しめるドリンクや、焼き菓子を盛り合わせたプレートなど、簡単なカフェメニューが始まる可能性があります。ただし、具体的なメニュー内容や価格は執筆時点では公表されておらず、「詳細は公式発表をお待ちください」の状態です。オープン後の続報をチェックしたいところです。
3. アクセス・営業情報
バス・車でのアクセス
仙台自立の家があるのは、北環状線沿いの「テックランドNew仙台青葉店（ヤマダデンキ）」裏手の住宅街エリア。イオン仙台中山店や南吉成タウンプラザなど、大型商業施設が点在する生活圏の中に位置しています。
- 仙台市営バス「国見ケ丘一丁目北」バス停から徒歩約5分
- 地下鉄泉中央駅1番のりば 30系統「南吉成1丁目行」で「国見ケ丘一丁目北」下車
- 仙台駅前15番のりばから「南吉成行」「中山台・実沢営業所行」などに乗車し、「国見ケ丘一丁目北」（路線により「国見ケ丘一丁目」）下車、徒歩約5分
- 東北自動車道・仙台宮城ICから北環状線経由で車約20分
公式パンフレットでも、泉中央駅・仙台駅からの市営バス利用が推奨されています。
営業時間・定休日
事業所としての開所時間は、月〜金の8:30〜17:30前後。利用者の作業時間は9:30〜16:00で、その時間帯を中心に焼き菓子や野菜の販売が行われます。
- 販売目安時間：月〜金 9:00〜17:00（祝日・夏季休暇・年末年始を除く）
- 定休日：土・日・祝日、夏季休業、年末年始
なお、イベント出店や移動販売などでイレギュラー営業となる場合もあるため、確実に訪れたい場合は事前に電話や公式サイト・ブログで最新情報を確認するのがおすすめです。
問い合わせ・公式情報
- 電話：022-303-0260
- FAX：022-719-4055
- 公式サイト：仙台自立の家 公式サイト
- 公式ブログ：gooブログ・CANPANブログなどで製品情報や販売日程を発信
公式SNSアカウント（Instagram／X／Facebook）は確認されておらず、情報発信は主にウェブサイトとブログが中心となっています。
4. 地域分析・競合情報
青葉区吉成・南吉成〜中山エリアは、北環状線沿いに大型家電量販店やスーパー、ホームセンターなどが並ぶ住宅密集地。近くにはイオン仙台中山店のほか、南吉成タウンプラザ、BRANCH仙台などの商業施設もあり、日常使いの買い物と合わせて立ち寄れるロケーションです。
スイーツ・洋菓子の競合としては、青葉区吉成1丁目に「三全 吉成店」、国見ケ丘方面には「ケーキ館 三銃士」などのパティスリー・和洋菓子店があり、車移動を前提とした“郊外型スイーツ回遊”が楽しめるエリアでもあります。
一方で、仙台自立の家は単なるスイーツショップではなく、「就労継続支援B型事業所」であることが最大の差別化ポイント。水耕栽培や焼き菓子製造、手工芸など、多様な作業を通じて利用者の働く力を育てると同時に、その成果物を地域に届ける“福祉×ものづくり”の拠点になっています。
近年、仙台市内では福祉作業所が作るパンや焼き菓子が「ふれあい製品」として駅ビルやイベント会場で販売される機会も増えており、仙台自立の家も駅構内のマルシェなどに参加してきました。吉成台周辺には同様の福祉系ベーカリー・カフェは多くないため、「地域で福祉を身近に感じられるスイーツスポット」としての存在感は今後さらに高まりそうです。
ターゲットとしては、近隣住宅街に住むファミリー層やシニア層はもちろん、イオン仙台中山店などに買い物に来た人が“もう一カ所寄り道する場所”としてのニーズも見込めます。クッキー1袋250円前後と手に取りやすい価格帯のため、「ちょっとした手みやげ」や「自分へのごほうびおやつ」にぴったりです。
5. Voice Sendai編集部の注目ポイント
①「福祉発スイーツ」を日常的に買える場所
仙台駅やイベント会場で見かけることの多かった“福祉作業所のスイーツ”を、吉成台の住宅街で日常的に購入できるのが仙台自立の家の魅力。水耕野菜〜焼き菓子までラインナップが幅広く、「今日の夕飯のサラダ用の葉物と、おやつのクッキーをまとめて買える」という利便性も嬉しいポイントです。
② 原材料へのこだわりと、やさしい価格
北海道産バター100％や国産小麦粉など、丁寧に選ばれた素材を使ったクッキーが、1袋250円前後という手頃な価格帯で提供されている点も見逃せません。レモンピールを使ったクッキーや抹茶大納言カステラなど、口コミで高評価を得ている商品も多く、「味」で選んでも満足度が高いスイーツです。
③ こんな人におすすめ
- 福祉作業所の製品を買って応援したい、という気持ちと「おいしいおやつを食べたい」を両立させたい人
- 吉成・中山エリアに住んでいて、日常的に利用できる焼き菓子屋さん・野菜直売スポットを探している人
- 手みやげや差し入れに、ちょっとストーリーのある仙台土産・ローカルスイーツを選びたい人
今後の期待・展望
2025年9月19日に予定されている菓子製造業・飲食店営業のオープンによって、今後はイートインや季節限定メニューなど、さらに「通いたくなる仕掛け」が増えていく可能性があります。現時点では詳細が見えていない部分も多いため、Voice Sendai編集部としても、オープン後のメニュー展開やイベント、地域とのコラボ企画などを継続して追いかけていきたいところです。
仙台・青葉区吉成台エリアで、「ちょっと足を伸ばしたくなる福祉発スイーツスポット」として、日常の中にやさしいおやつ時間を届けてくれそうな仙台自立の家。オープン後は、ぜひバスや車でふらりと立ち寄ってみてください。
コメント