仙台市青葉区を拠点に、訪問介護から高齢者向け住宅運営まで幅広い介護サービスを展開する「あすとホーム」。介護事業部部長である庄司仁孝さんに、地域密着型の介護事業への想いと今後の展望について伺いました。
プロフィール
庄司仁孝(しょうじ・ひろたか)
46歳。仙台市青葉区出身。2015年4月より現職。高校卒業後、大学進学、一般企業就職を経て言語聴覚士の資格を取得しました。大学院での研究経験を積み、ケアマネージャーの資格も取得して介護業界に転身。現在はあすとホーム介護事業部部長として、訪問介護、障害福祉サービス、居宅介護支援、サービス付き高齢者向け住宅の運営を統括しています。
地域密着と人材育成を軸とした事業展開
――現在手がけていらっしゃる事業について教えてください。
「あすとホーム介護事業部では、訪問介護、障害福祉サービス、居宅介護支援、そしてサービス付き高齢者向け住宅の運営という4つの柱で事業を展開しています。
特に力を入れているのが地域密着というコンセプトです。仙台市青葉区の国見、八幡、愛子といった地域を中心に、私たちが根を張っている青葉区でサービスを提供しています。」
――どのような特徴のあるサービスを提供されているのでしょうか。
「大きな特徴として、昭和世代の方々のお力をお借りしてサービスを提供していることが挙げられます。未経験からでもしっかりとした教育体制を整えており、年齢を問わず幅広く採用を行っています。60代、70代の方々にも即戦力として活躍していただいているんです。
豊富な人生経験を持つスタッフだからこそ、利用者さんと同じ目線で寄り添えるサービスが提供できていると自負しています。」
利用者のQOL向上が最大のやりがい
――お仕事をされていて嬉しかったエピソードがあれば教えてください。
「やはり、ヘルパーが介入することで利用者さんのQOL(生活の質)が向上し、感謝の言葉をいただけることが一番のやりがいですね。
印象深いケースでは、全く掃除もできずにゴミ屋敷のような状態だったお宅が、継続的な支援により本当に見違えるほどきれいになり、それを維持できるようになったことがありました。ケアマネージャーさんやご本人から心からの感謝の言葉をいただけた時は、本当にこの仕事をやっていてよかったと感じました。
また、入院後の退院で行き場に困っていた方に対し、様々な関係機関と連携して適切な入所先につなげることができた時も大きなやりがいを感じます。行き場のなかった方の救済ができるというのは、非常に意義のある仕事だと思っています。」
出身地だからこそできる地域貢献
――地域密着型のサービスならではの取り組みについて教えてください。
「私自身、本籍地も出生地もこの青葉区ですので、同世代の方から介護に関する相談を受けることが多いんです。また、父親世代、母親世代の方々からの相談も日常的にあります。
そうした地縁があるからこそ、『困ったことがあったら庄司さんに相談してみよう』と気軽に声をかけていただけるんです。この信頼関係を活かして支援につなげていくというのは、まさに私たちだからこそできる取り組みだと考えています。」
――地域や社会にどのような貢献をされていると感じますか。
「青葉区で困っている高齢者の方々に対して、ヘルパーやケアマネージャーが入ることで、その方の地域での生活を支えていく。これが私たちの社会貢献の核心部分だと思っています。住み慣れた地域で最期まで暮らし続けたいという高齢者の方々の想いを実現するお手伝いができているのではないでしょうか。」
人とのつながりが生み出す成長実感
――この仕事をしていて一番よかったと思える瞬間は?
「利用者さんからの感謝の言葉はもちろんですが、それ以上に様々な方々との連携を深めていく中で、自分の人脈がどんどん広がっていることを実感する時ですね。
困ったことがあっても、築いてきた横のつながりを活用することで問題を解決していける。そうした経験を重ねることで、自分自身の人間的な成長やスキルアップを実感できる瞬間が一番大きな喜びです。介護の仕事は人と人とのつながりで成り立っている仕事だからこそ、そのつながりが自分を成長させてくれるんです。」
連携とコラボレーションで描く未来
――今後挑戦したいことや取り組みについてお聞かせください。
「新規事業の展開も視野に入れていますが、まずは横の連携をさらに強化していきたいと考えています。
現在は訪問介護を中心とした事業展開ですが、仙台市内には介護関係の様々な会社があります。訪問マッサージ、老人ホーム紹介センター、訪問看護ステーションなど、それぞれが専門性を持ったサービスを提供しています。
そうした事業者の方々とのコラボレーションを積極的に行うことで、もっともっと地域に貢献できるような仕組みを作っていきたいと思っています。一つの事業所だけでは限界がありますが、連携することで利用者さんにとってより良いサービスの提供が可能になるはずです。」
仙台・青葉区のヘルパーステーションで、あなたの力を貸してほしい
日勤専従・パート・アルバイトで訪問介護スタッフを募集
宮城県仙台市青葉区にあるサービス付き高齢者向け住宅併設のヘルパーステーションでは、日勤で働ける訪問介護スタッフを募集しています。利用者様が安心して快適に過ごせる環境作りを目指しており、「介護に興味はあるけれど、フルタイムで働くのは難しい…」という方も大歓迎です。初任者研修以上の資格をお持ちであれば、未経験でもサポート体制が整っているので安心して始められます。併設する「カーサコンテンチ」への訪問業務もあります。
助け合いながら働ける温かい職場
スタッフ同士は互いに助け合いながら日々の業務を行っており、利用者様の状況に応じて柔軟に対応することで、自然とスキルも身につきます。短時間勤務でも、資格を活かして実務経験を積むことができ、家事や育児との両立もしやすい環境です。
庄司さんの人柄と職場の雰囲気
介護事業部部長の庄司仁孝さんは、地域に根ざした介護サービスを大切にし、「人と人をつなぐ」ことをモットーにしています。
・経験が浅い方や未経験者も丁寧に育てる姿勢
・幅広い年代(60〜70代の方も活躍中)を受け入れる柔軟さ
・困ったときに助け合える温かい人間関係
インタビュー記事でも語られていた通り、庄司さんの誠実で親しみやすい人柄に惹かれて集まったスタッフが多く、安心して働ける職場です。
連絡先:022-392-1331
取材を終えて
庄司さんの話からは、地域に根ざした介護事業への深い愛情と使命感が伝わってきました。出身地での事業だからこその信頼関係、豊富な経験を持つスタッフの活用、そして他事業者との連携による更なる発展。人と人とのつながりを大切にしながら、地域の高齢者が住み慣れた場所で安心して暮らせる社会の実現に向けて歩み続けています。
(取材・文:編集部)
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